1994-05-01から1ヶ月間の記事一覧

昨日書いたひろし君宛ての手紙を出しにいってからマーケットへ向かおうとすると、船の中でいっしょだった少年にばったりと出合った。彼といっしょにマーケットへ行く。マーケットで貝がらのネックレスを買った。予備校に戻ったら、仲良くなった女の子にでも…

朝からきつい雨が降っている。雨の中、本屋に出かけてしばらく時間をつぶした。映画館の前で少し休んでから、街をすこし回って部屋に戻った。部屋の中では得に何をするともなく、じっとしていた。 昼あたりぐらいから雨がやんできた。部屋の中に干していた靴…

朝早くに船はラバウルについた。泊まろうと思っていたラバウル・コミュニティー・ホステルが開くまでまだ時間がある、ということで港の近くのピーターの家に連れていってもらった。びっくりした事に、ピーターはすでに結婚していて、奥さんがいた。あまりし…

眼が覚めると、船はちょうどキンベの港に着く所だった。キンベはこれまで止まっていた小さな港とは違い大きな港だった。船が出るまで時間あったので、ピーターといっしょにあたりを歩いてまわった。あちこちでいろんな人と写真をとった。港の倉庫の前を通る…

朝、起きて宿泊室の外へ出ると、ピーターに会った。 「昨日はよく眠れた?」「うん。でも君はどこで寝たの?」「俺は適当にそのへんのコンテナの上さ」 この国の人々は、どうしてここまで僕に親切にしてくれるのだろう。僕はそんな彼らのやさしさに、ただた…

午前5時頃、周りの人々が起きはじめて、がやがやと動き出した。寝袋の中でその様子を感じながら、なんだか高校の時の合宿の最終日の朝を思い出した。僕たちは毎年夏になると、和歌山の片田舎の海辺の合宿所に10日近く詰め込まれて勉強をずっとさせられて…

朝、老夫妻たちにバス停の場所を教えてもらい、そこまで送ってもらう。PMVはなかなか出ず、結局出たのは9時半頃だった。 ハイランドハイウェイを下っていく途中に、事故で足止めをくらった。トラックの荷台からショベルカーの部品か何かの巨大な機材がドス…

警察のバンに乗せてもらい、ゴロカへ向かう。バンの中は、いっぱいだったので、ヘンリーという警官と二人で助手席に座ることになった。彼もとても親切にしてくれた。後部座席から「プヒー」という音がしたので、振り返ってみると、麻袋に入れられた小さな子…

今日はマウントハーゲンを出て、クンディアワへ向かうことにする。宿に「今日ここを出ることにする」と告げ、カウンターで清算をしていると、アンナがニヤニヤしているのに気がついた。 「アンタ、なんか大事なもんわすれてるでしょう」 僕が何のことだかわ…

今日は、下の街へ降りることにした。宿の車で下まで下ろしてもらう。昨日の晩、宿に泊まっていたミシガンの老夫妻に、「マシュマロを買ってきてもらえないか」と頼まれたので、いろんな店をまわって、マシュマロを探すが見つからなかった。街の中をぶらぶら…

今日は何もしない一日にすることにして、午後いっぱい街にも下りず、拾ってきた木の枝を削っていたり、手紙を書いたりしていた。夜は夜で、焚きびの火を眺めながら、ずっと考え事をしていた。 本当に何もしない一日だった。 そういえば、明日、日本人の女の…