朝からきつい雨が降っている。雨の中、本屋に出かけてしばらく時間をつぶした。映画館の前で少し休んでから、街をすこし回って部屋に戻った。部屋の中では得に何をするともなく、じっとしていた。


昼あたりぐらいから雨がやんできた。部屋の中に干していた靴下が乾き始めているのをみたら、外に出る気になった。あたりの地図を見てココポという街に行くことにした。通りに出てPMVを拾う。PMV の中ではラバウルらしい陽気な曲がかかっていた。海岸沿いの道には、戦跡がいくつも見えた。


PMVを降りる場所を間違えてココポの少し手前で降りてしまい、街まで歩いていくことにした。人影の居ない通りを歩いていると、車の整備ガレージの中から声をかけられた。背の低いずんぐりとした男がそこにいて、その男としばらく話をしていた。男が言うには、「ブリジストンのタイヤを注文したいので、手伝ってほしい」とのことだった。「俺はBIG MANになりたいんだよBIG MANに」と男は言っていた。


ココポの海岸では、木陰に座って海を眺めていた。


帰りのPMVでは、ABBAのダンシングクイーンがかかっていた。高校の部室に古い楽譜があったので、曲名はしっていたのだけれども、実際に聴くのは初めてだった。良い曲だと思った。


夜、部屋でひろし君に手紙を書いた。3時間くらい書いていたように思う。手紙を書き終えて廊下の流しで歯を磨いていると停電になった。手探りで蛇口を探してなんとか歯磨きを終え、外に出ると明かりがついた。傍には、同じように外に出てきたいた男が数人がいた。小学校の先生をしているそうだ。彼らの部屋で少ししゃべってから部屋に戻り日記を書いていると、また停電になった。今、ペンライトの明かりでこの日記を書いている。