昨日の夜は、なかなか眠れず、12時過ぎまでベットに横たわり、考え事をしていた。夜はいろいろな事を考えてしまう。
高校時代によくいっしょに遊んでくれた、Nという女の子のことを思い出した。彼女にいろんな事を話してみたい、と思った。


朝、起きてからマーケットにいってボウッっとしていると、ピーターという地元の少年と仲良くなれた。彼は17才で、今は仕事はしていないと言う。
ビートルナッツで赤く染まった歯を見せながら、がははっとよく笑う。彼と1時間くらいしゃべってから、いっしょにボロコ地区へ向かった。


郵便局で、昨日書いた武田への手紙を出してから、ハイランド地方へ向かう為のチケットを買いに、Air Nugini のオフィスへ行った。
「今コンピュータがダウンしているから」と言われたので、ピーターといっしょに街をまわり、しばらく待ってもう一度行ってみたけれども、まだコンピュータは止まったままだった。


仕方がないので、あきらめてタウン地区の方のオフィスに行ってみると、ここでもまた同じことを言われた。3日前からずっと止まっているそうだ。
職員が、「空港に行けばなんとかなる」と教えてくれたので空港に行ってみることにした。


空港のカウンターには、人の列ができていたのだけれども、なんとかハイランド行きのチケットを手に入れる事が出来た。待っている間、列の中に東洋人らしき人を見つけたので、話し掛けてみたら韓国人だった。そういえば、ボロコにある小さな店のオーナーは、ほとんどが華僑か韓国人だった。ピーターが、店に入る度に僕の為に聞いてくれるのだ。


夕方になって宿まで戻り、明日の朝また会う約束をして、ピーターと別れた。


夜、部屋に戻り荷物の整理をしていたら、「何かあった時用に」と買っておいたトラベラーズチェックの購買記録を、日本から持ってくるのを忘れていることに気がついた。
それに気づくと、これだとチェックが現金と同じ用しか成さないのではないかという気がしてきて、急にいろんな不安が自分を襲い始めた。


部屋でじっとしている気にならなかったので、外へでてみたのだけれども、気分は変わらなかった。
しばらく外の空気を吸ってから部屋に戻り、長い間シャワーを浴びていた。


シャワーを浴びながら、目を開けて目の前に流れる水を眺めていると、ようやく落ち着いた気持ちになれた。
何かあったらサルベーションアーミーのおじさんに頼もう。


今日はもう11時だ。